失敗学 2019 9 1

書名 倒産の前兆 30社の悲劇に学ぶ失敗の法則
著者 帝国データバンク情報部  SB新書

「日本社会の不幸」
 本屋に行けば、成功者を称賛する本があふれ、
テレビや雑誌にも、成功者へのインタビューがあふれていますが、
このようなものは、何の役にも立たないうえに、
暇つぶしに過ぎないのです。
 本当に学ぶべきものは、失敗した人の体験です。
これは、事業家にとっても、産業界にとっても、
本来、「宝」であるはずなのに、
日本社会では、隠す傾向があるのです。
 だからこそ、みんな同じような失敗をして、
同じような倒産が繰り返されています。
 この本から引用しましょう。
100年以上、企業倒産の現場を分析し続けて、
わかったことがある。
 それは、成功には、決まったパターンが存在しないが、
失敗には、「公式」があるということだ。
 どこにでもある「普通の会社」が、
いかに潰れていったかについて、
知る機会は、ほとんどない。
 だが、こうした「普通の会社」の繁栄と凋落のストーリーこそ、
読者が自身に引き付けて学べる「企業存続のための教訓」が、
たくさん詰まっているのである。
(引用、以上)
 成功者は、特殊である。
一般の人が学べるものは少ないのです。
 むしろ、一般の人が学ぶべきは、
失敗学であり、失敗した人の体験です。
 成功には、決まったパターンが存在しないが、
失敗には、「公式」があるからです。
 普通の会社が、みんな同じような原因で、
同じような倒産を繰り返しています。
 これは、「失敗学」を共有の財産として活用していないからです。
普通の人間ならば、成功よりも失敗のほうが多いはずです。
その失敗を社会共通の財産として役立てるべきです。
 「私は、こういう原因で失敗しました」と堂々と語れるようになれば、
日本の夜明けは近いと言えるでしょう。











































































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